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娘の肌荒れをなんとかしたい。その想いからはじまりました。『レナジャポンブランドストーリー』

  • 娘の涙が消える日
  • 五十五歳の起業
  • 自然界と恩師に導かれて
  • 手を伸ばせば届く夢へ
  • 裏切らない力
  • マインドフルネス「深呼吸洗顔」のススメ

娘の涙が消える日

母親になって思うことは、
娘は自分以上に大切な存在だということです。
十五歳でヨーロッパにバレエ留学をし、一人で頑張ってきた日々がこれから試されるという十九歳の秋、娘はバレリーナとしてすっかり自信を失い、うつにならんばかりでした。

その原因は顔中にできたニキビや乾燥による肌荒れ。
ほんのちょっとした肌の乱れが心まで乱していたのです。心ってなんと敏感なんでしょう。

母としてできることがあるとしたら、娘の涙が消える日のために、なにか行動を起こすことでした。
かがやく肌をとり戻せるような、なにかを作りだすこと。
それは、長年化粧品業界で仕事をしてきた私への人生最後の宿題であったように思います。
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五十五歳の起業

母から娘に伝えておきたいことがいっぱいあります。素肌とのつきあい方もそのひとつです。

生まれた時は玉のように美しかった肌。
ぞんざいに扱えば、荒々しくなり、
愛しみ深く接すれば、おだやかになります。
肌は心の声なのかもしれません。

毎朝、鏡の中の肌に聞いてみてください。
「ご機嫌いかが?」とね。
「ちょっと疲れ気味かも」、と答えたら、
いつもよりすこーし丁寧に触れてあげる。
それだけでいいんです。

娘と約束した、肌悩みとさよならするための何かは、肌にとって一番大切な保湿をカタチにすることでした。
商品を超えた商品の誕生。
その要となる新しい成分探しの旅がスタートしたのは、外資系自然派化粧品会社の代表を退任した五十五歳の春のことでした。

自然界と恩師に導かれて

何かはじめたいと思ったら、迷っている暇はありません。商品開発の相談に真っ先に向かったのは、美容業界の師でありながら、友人でもあるT先生のところでした。

「肌をとおしてみんなを幸せにしたい。そのために、とびっきりの成分で、使い方がとてもシンプルなものを作りたいんです。」

あふれんばかりの思いをぶつけると、T先生は「カニカニさ、」と私のあだ名を呼び、
「保湿の女王といわれるマルメロがいいわよ」とひと言。
「ただね、高価なので商品化となると結構ハードルが高いけど」と続きました。

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母なる大地に実る黄金色に輝くマルメロが目の前に浮かびます。
そうだ、これがいい、これにしよう。
主成分のイメージと商品の在り様が美しく重なった瞬間です。
その時はまだ、ハードルがいかに高いかを知る由もありませんでした。

手を伸ばせば届く夢へ

走り出した商品開発という電車はゆっくりと、そして時に猛スピードで目的地へ向かいました。
全成分が決まった後は私とメーカーの研究員の女性二人で、小さなボトルの中身の最終案を決める会議が続きます。
考えていたことがカタチになっていく瞬間、これほどうれしいことはありませんでした。
ボトルのデザインは旧友で広告デザインの神様と呼ばれるS氏が「僕がやるよ」と引き受けてくれました。

心をストレッチすれば、何事も叶う。
「できない」と決めていたのは他でもない、
自分の心なのだと気づかされた挑戦でした。

次に待っているのはレッドオーシャンといわれる海へ飛び込んでいくことです。
この商品がみんなを幸せにできるのかどうかが試される時が来ました。

裏切らない力

期待をしていたのに裏切られてがっかりすることはよくあります。でも、決して裏切らないものもあります。
それは自分の肌です。

疲れても、痛めつけられても、自分の力で息を吹きかえそうとします。肌はとても健気なんですね。
そんな肌を支えるものがあれば、肌はさらに輝きます。
裏切らない力をもった商品の誕生。
肌悩みで心まで病んでいた娘はみるみる元気になりました。

しかし、困ったことに、そうでない人もいたのです。
なぜ、同じものを使っているのに?
なぜ、なぜと問ううちに答えに行きつきました。
それは使い方に問題があったのです。
自分の肌をジャガイモのように洗っている、そんな扱い方では、悩みが消えるわけがないのです。
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マインドフルネス「深呼吸洗顔」のススメ

あらあら、心が妙に忙しそうで、呼吸も止まっていませんか。
朝からなにをそんなに急いでいるのでしょう。
顔の洗い方で、心模様がみえてきます。

「深呼吸洗顔レッスン」で生徒さんたちにこう声をかけると、みんなハッと顔を見合わせて笑います。
心の中がやることでいっぱい。でもそんな時こそ、ちょっと試してほしいのです。

深呼吸をしながら太極拳のように手を動かして顔を洗う。
それは、それは、ゆっくりと。
ただこれだけなのに、この美しい時間から、美しい肌が生まれ、美しい心が目覚めます。

マインドフルネス「深呼吸洗顔」、ここへ行きついたのは、「肌を通して幸せを届けたい」と挑んだ商品の誕生がきっかけでした。
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イラスト:くぼた まい